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大学病院から民間病院への転職で感じるギャップとは

大学病院から民間病院への転職で感じるギャップとは??

新卒で大学病院に就職した看護師さんのうち、5割程度が3年以内に退職しているというデータがあります。

大学病院を退職し、民間病院に転職する看護師さんが多いということを表していますね。
看護師さんが大学病院から民間病院に転職して、びっくりしたエピソード、良かったこと、失敗したことなど、ギャップを感じたことを記事にしました。
大学病院から民間病院への転職を考えている看護師さん、大学病院からの転職者を受け入れる看護師さん、民間病院から大学病院に転職したい看護師さん、ぜひ参考にしてください。

まず、大学病院と民間病院の違いを知ろう!!!

大学病院と民間病院の違いについて解説していきます。

それぞれ病院として担っている役割は異なっています。病院の機能が違えば、看護師に求められる役割も違って当たり前です。

◇大学病院の役割とは
大学病院は病気の診断、治療だけではなく、医師、医療従事者の教育と医学研究を担っています。
大学病院は臨床研究に力を入れており、病気のメカニズム解明、治療法の確立を目指しています。
未だ発見されていない医療技術の研究や診療方法について、研究する場所と言えます。
大学病院はその名の通り、大学附属であり教育機関であり、根本的な目的は医師の教育育成です。
大学病院は、先進的治療を行い希少疾患にも対応しています。
患者は、民間病院から紹介状を持参して受診します。
紹介状が無ければ診察してもらえないのが一般的であり、軽い肺炎、怪我、風邪など民間病院で治療可能な病気では診察を受けたり入院することはできません。
研修医も含めて、医師の数が多いのも特徴です。
◇民間病院の役割とは
民間病院の役割は、診断と治療の実践です。
難病、希少疾患、重症症例は大学病院や専門病院に紹介し、地域医療の中核を担います。
大学病院から退院した患者、逆紹介された患者をフォローし、連携することも求められています。
大学病院に比べて医師、看護師の人数が少ない傾向にあります。
病院経営のため、国で定められた配置基準ギリギリで運用している病院もあり、
職員一人一人が担う仕事の幅が広く、忙しい施設が多いと言われています。

大学病院から来た看護師は使えない?

大学病院からきた看護師は使えない、即戦力にならない。
なんて言ってしまうと、大学病院の看護師さんに怒られそうですね。
しかし、この言葉の意味を掘り下げていくと大学病院看護師と民間病院看護師の違いが良く分かってきます。
詳しく解説していきます。
大学病院は医師の教育機関であり、入院中患者の採血、末梢静脈路確保、膀胱内留置カテーテル挿入、検査説明などは研修医が実施することがほとんどです。
また、薬剤管理は服薬セットを含め、薬剤師が担当し、看護師はWチェックと配薬に専念することができます。
中心静脈栄養(高カロリー輸液)は、中央薬剤室で調剤し、病棟に届けてもらえます。
一方、民間病院では、これらのほとんどの業務が、看護業務に組み込まれていることが多いようです。
民間病院では、採血や点滴を医師が実施してくれることはあり得ませんので、看護師が手際よく分担しながら業務をこなしていく必要があります。
大学病院からきた看護師が使えない訳ではなく、採血、点滴などの看護後術に慣れていないため、習得するまでに少し時間がかかる、ということになると思います。

大学病院で働いた経験は活かせるか???

採血できない、点滴薬の調合にも慣れていない、薬のセットも時間がかかる。
となると、大学病院から民間病院に転職したばかりの看護師さんは大変かもしれません。
大学病院とのギャップに悩んでしまうこともあると思います。
しかし、大学病院で働いた経験は、必ず活かせます。
まずは、病態を理解しエビデンスに基づいた観察が出来ること。
これは、看護師として基本中の基本、大学病院出身の看護師は基礎がしっかりできています。
次に、記録が理路整然としていること。
SOAP、フォーカスチャーティング、経時記録などどんな記録様式に対しても、問題解決思考で要点を踏まえて記録する力があります。
また、他病院への看護サマリーやカンファレンス記録も、的確に要点を押さえた内容で作成できます。
観察力、文章作成力は民間病院で大いに役立ちます。

民間病院は仕事が雑??

大学病院から民間病院に転職した看護師さんの中には、
民間病院は仕事が雑!
民間病院は仕事が適当!と大学病院とのギャップを感じてショックを受けるケースがあるようです。
大学病院では、入院する患者さんの情報は前日までに把握されており、看護計画立案、ケースカンファレンスをして受け入れを行っていることがほとんどです。
しかし、民間病院では急な入院受け入れが多く、名前と大まかな病名以外、情報が無くてもとりあえず入院を受け入れる、ということも少なくありません。
また、看護マニュアルが整備されていなかったり、情報が古かったり、看護記録記載基準が曖昧だったり、ということもあり得ます。
丁寧さより、スピード感と即戦力が優先される看護現場に、戸惑いを感じることも少なくないと思います。

民間病院の良さをとは!!!

民間病院は、看護師も最小限の人数で運営されています。
採血、点滴、創傷処置など現場経験を積んで、看護技術力が向上します。
現場で看護後術のスキルを高めたい看護師さんは、民間病院で勤務が適していると言えるでしょう。
大学病院では、入院患者さんと一期一会の関係ですが、民間病院は地域の患者さんを受け入れているため、入退院の繰り返しや外来通院で、コミュニケーションを取ることができます。
大学病院よりも、患者さんとアットホームな関係を築けることが魅力です。
また、地域の診療所、訪問看護ステーションと連携を取りながら療養生活を支援できます。

民間病院への転職成功のために!

大学病院から民間病院への転職を成功させるためには、情報収集が必須です。
休みの数、給与、配属予定部署はハローワーク求人、病院ホームページで閲覧できます。
これだけでは情報不十分です。
看護師の配置基準、実際の仕事内容、人間関係、指導体制など細かい内容を把握したいものです。
特に、指導体制について把握しておくべきです。
転職した後で、何も教えてくれないのに「大学病院から来た看護師は使えない」と放り出されては大変です。
大学病院で経験できなかった看護技術を、しっかり指導してもらう必要があります。また、大学病院で勉強してきた知識を、活かせる部署に配属してもらえるかもポイントになってきます。

さいごに

大学病院から民間病院の転職は、看護師専門求人サイトにお任せください。
求人サイトへの登録は完全無料です。
転職後にギャップを感じてショックを受けてストレスを感じないようにしたいものです。
大学病院で身に着けた知識、技術を高く評価し、好条件で受け入れてくれる民間病院を紹介し、
転職サポートをしてくれる【看護の天職】にご相談ください!
ぜひ民間病院への転職を成功させてください。

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