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産婦人科看護の魅力、やりがい、お仕事探しのポイントとは

産婦人科看護の魅力、やりがい、お仕事探しのポイントとは

はじめに

看護師さんはお仕事探しをするとき、何科で働くかを中心に考えて就職活動をされると思います。内科、外科、整形外科、数ある診療科の中で、産婦人科は長く同じ分野で働く看護師さんが多いのが特徴で、新卒で産婦人科に就職してから、ずっとこの道一筋!という看護師さんも多いです。この記事では、そんな産婦人科看護の魅力、やりがいとお仕事探しのポイントを解説していきたいと思います。
産科・婦人科

産婦人科にはいろいろな種類がある

産婦人科にはいろいろな種類があります。一般的に産婦人科=分娩、というイメージを持たれていますが、そうとは言い切れません。産婦人科は、お仕事内容で大きく4つに分類されます。
◇総合病院の産婦人科病棟、外来
◇産婦人科医院
◇レディースクリニック
◇不妊治療専門クリニック
上記4つの中で、確実に分娩を取り扱っているのは、総合病院の産婦人科病棟だけです。産婦人科医院の中には入院施設が無いところもあります。また、夜間救急受け入れ体制が無く、緊急の分娩には対応していないこともあります。それぞれのお仕事内容を紹介していきましょう。

総合病院の産婦人科病棟、外来、看護師さんのお仕事は

総合病院の産婦人科では、婦人科系疾患から分娩まで、広く取り扱っている施設がほとんどです。産婦人科の患者さんは若い方、出産を控えた方ばかりではありません。婦人科系疾患には、悪性腫瘍(卵巣がん、子宮がんなど)、卵巣嚢腫、子宮脱(子宮が下がってくる状態)などがあり、これらの治療を受ける患者さんは、高齢の方もおられます。総合病院で働く看護師さんは、広い年齢層の患者さんに接し、時には新生児室で勤務することもあります。病棟勤務は夜勤や早出遅出などの変則勤務もあります。ただし、病棟看護師は病棟業務、外来看護師は外来業務、手術室看護師は手術専門、といったように業務が細分化されていることがほとんどです。後述する産婦人科医院のように、外来も手術も全部担当する、といったことはなく、未経験者でも働きやすいのが特徴です。

産婦人科医院、看護師さんのお仕事は

産婦人科医院の診療形態は施設によって異なります。産婦人科医院は、外来診療のみか、入院施設があるかによって業務内容が違います。例えば、「婦人科系検査を重点的に行っており分娩は取り扱っていない」「分娩を多く取り扱っており新生児室も完備している」「リスクの高い分娩は総合病院に紹介している」「子宮脱などの手術も行える」などです。子宮がん検診や乳がん検診の実施率が高いのも特徴です。産婦人科医院で働く看護師さんのお仕事内容は、診療形態によって異なります。看護師さんは、患者さんの状況に合わせて、外来、病棟、手術室、検査介助とオールマイティーに活躍できるところが特徴です。

レディースクリニック、看護師さんのお仕事は

レディースクリニックは、先に紹介した産婦人科医院と同じような診療内容のクリニックもあります。ただし、レディースクリニックの診療内容に明確な規定はありません。女性を対象にしたクリニック、という意味でも使われますし、女医が常駐している、という意味でも使われます。レディースクリニックは産婦人科系に限定されていないということです。更年期障害や月経前症候群に悩む患者さんに、東洋医学の漢方処方をしたり、美容系の自由診療を行うクリニックもあります。

不妊治療専門クリニック、看護師さんのお仕事は

不妊治療専門クリニックは、不妊原因の検査、高度生殖医療(体外受精・人工授精)を行うクリニックです。看護師さんは、診療の介助、メンタルケアなどを行います。夫婦間のデリケートな問題に接する場面が多く、対応には慎重さが求められます。

産婦人科看護の魅力とは

産婦人科看護で働く看護師さんに、その魅力を聞いてみました。
「命の誕生という輝く瞬間に立ち会える」「女性特有の悩みをサポートし、一緒に解決できる」「自分の出産、子育ての経験を生かせる」という声が聞かれました。産婦人科で働く看護師さんは、専門職であると同時に、患者さんと女性同士の関係性でもあります。患者さんの体や心の悩み、辛さを受け止め問題解決に努力できるお仕事は、とても魅力的です。

産婦人科看護のやりがいとは

産婦人科看護は、命の誕生という輝く瞬間ばかりではありません。やむをえない理由による中絶手術、死産に立ち会うこともあります。先天性奇形や障害、ハイリスクの出産など、様々な困難にも直面します。婦人科系の悪性腫瘍で治療中の患者さんもいます。看護師さんは、患者さんや家族の痛み、苦しみ、混乱を受け止めなければなりません。命の誕生から人生の結末まで、広く看護できること。それが産婦人科看護師のやりがいといえるでしょう。

産婦人科のお仕事選び、注意する点は

産婦人科の病院、クリニックは施設の規模、診療形態によって、お仕事内容が変わってきます。看護師さんのお仕事選びで注意する点をまとめました。
◇産婦人科のお仕事、病棟、外来、手術室どこで働きたいか
産婦人科の病棟で働きたい、産婦人科の外来で働きたい、と決まっている場合は、総合病院の産婦人科で働くことをおススメします。病棟で働きたいのに、日によって手術室に回されるから嫌だ、といったケースは少ないようです。逆に、オールマイティーに働きたい看護師さんは、分娩や手術を取り扱っている産婦人科医院がおススメです。

◇産婦人科のお仕事、夜勤があるかないか
産婦人科の看護師さんは、他の科に比べて夜勤が少ない傾向にあります。分娩は夜中にもあるのに何故?看護師の待機は必要ないの?と思われるかもしれませんね。実は、総合病院、産婦人科医院は助産師が常駐し、分娩を担当することが多いのです。そのため夜間は、看護師を配置せず助産師が夜勤をすることが多いため、看護師の夜勤は少なくなります。小規模な施設では、看護師の夜勤がないこともあります。

◇産婦人科のお仕事、手術があるかないか
手術は、婦人科系の悪性腫瘍などの大きな手術ばかりとは限りません。産婦人科で多い手術は、人工妊娠中絶です。妊娠週数が短い場合は、日帰り手術となりますので、外来対応になります。手術介助が苦手、病棟で働きたい、という看護師さんは手術介助業務がない産婦人科医院、レディースクリニックのお仕事をおススメします。

◇産婦人科のお仕事、助産師さんとの関係性は
産婦人科のお仕事は、助産師さんと一緒に働くという特徴があります。施設によっては、看護師さんの仕事が限定されていることがあります。分娩、産褥期のケアについて、助産師と看護師で、担当できる業務と権限に違いがあるためです。看護師さんは、助産師さんの補助的な存在として、患者さんのバイタルサイン測定やケアを行うことになります。助産師さんが大きな権限を持っている施設では、看護師は雑用ばかり、ということにもなりかねません。お仕事探しの時に注意が必要です。

◇産婦人科のお仕事、看護師がキャリアアップできるか
分娩、産褥期のケアで中心的に働くのは助産師さんです。助産師免許取得には、看護師免許を取得したうえで助産師学校に進学し、1年以上学びます。さらに助産師国家試験に合格する必要があるのです。助産師さんの多くは、看護師として産婦人科で勤務し、助産師資格を目指しています。助産師を目指したくなった時に、支援してくれるかどうかがお仕事選びのポイントになってきます。

まとめ

産婦人科の看護は、命の誕生という唯一無二の関われるお仕事です。産婦人科のお仕事は、外来、病棟、検査介助、手術室、不妊治療など幅広く働ける場所を選べることが魅力で、新人からベテランまで長く続けられます。自分自身の妊娠、出産、子育てにも大いに役立ちそうです。希望が叶うお仕事探しは、ぜひ看護師専門の求人サイトにお任せください。お問い合わせから入職まで完全無料です。専任のアドバイザーがあなたに合ったお仕事探しをサポートします。

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