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透析室看護師は日勤だけじゃない~多様な働き方

透析室看護師は日勤だけじゃない~多様な働き方

はじめに

看護師の皆さん、お仕事選びでこだわるポイントはなんですか?
夜勤があるか、日勤だけか?休日出勤があるか、土日休みか?キツイけど給料が良いか、そうでないか?と言ったところがポイントになってくるかと思います。病棟勤務か、それ以外か、という選択肢でお仕事選びをする看護師さんが多いですね。
病棟以外でのお仕事探しをされている看護師さんに、朗報です。今回は、透析室でのお仕事を紹介したいと思います。なぜなら透析室のお仕事は、実に多彩な働き方が選択できるからです。早速その理由を解説していきます。ぜひ、最後まで読んでみてください。

そもそも透析療法とはどんな治療?

腎機能が悪くなると、腎臓で血液をろ過する機能が低下します。腎不全の原因は、先天性疾患、後天性疾患様々ありますが、近年は糖尿病合併症の慢性腎不全患者さんが増加しています。機能が悪くなった腎臓を助け、血中の老廃物や毒素をろ過し、体外に排出する。それが透析療法です。血液透析は、継続的に行う必要があります。患者さんはおおむね週3日、透析室に通い透析を受けることになります。

透析室の看護師は日勤勤務だけ、はもう古い

透析室の看護業務、どんなイメージをお持ちでしょうか。透析室未経験の看護師さんに聞いてみたところ「日勤だけの仕事」「月水金の患者さん、火木土の患者さんが分かれている」「土曜日出勤がある」「透析が長引いたら残業がある」といったイメージが聞かれました。
実は、透析室は日勤だけ、土曜日出勤がある、残業が多い、というのは常識ではなくなっています。なぜなら、透析時間や透析頻度は、患者さんのライフスタイルに合わせて多様化しているからです。具体的に解説していきましょう。

患者さんのライフスタイルに合わせた透析スタイルとは

患者さんが朝9時ごろに透析室に行き、夕方までに家に帰る。このような日中透析だけではなく、いろいろな透析スタイルがあります。
◇日中透析
いわゆる普通の透析です。患者さんは週2回~3回の頻度で、午前中に透析室に行き、透析を受けて夕方までに家に帰るといったスタイルです。昼食は透析を受けながら摂ることがほとんどです。患者さんは月・水・金、火・木・土など透析日が決まっており、夕方までに家に帰れます。仕事をリタイアしている、または透析のために仕事を休める患者さんには合ったスタイルです。透析室の看護師さんは日勤勤務になります。土曜日透析があるため、土曜日出勤が必要になることもあります。

◇早朝透析
日中時間を有効活用したい場合、朝6時頃から透析を開始します。正午までには透析が終了します。仕事と透析を両立したい患者さんは、昼からの勤務が可能になります。透析室の看護師さんの勤務は、早出出勤または、後述するオーバーナイト透析の夜勤となります。看護師さんも日中時間を活用できる勤務です。

◇夜間透析
17時ごろまで仕事や通学をして、帰りに透析を受けたい患者さんが対象になります。18時ごろから透析を始め、22時頃終了となります。患者さんは、仕事や学校を休むことなく透析が受けられるため、日常生活に影響が出にくい透析スタイルです。透析室の看護師さんの勤務は、時差出勤や準夜勤になります。

◇オーバーナイト透析
睡眠時間を利用して行う透析です。宿泊設備の整った透析室で、宿泊しながら透析を受けます。約8時間と、長時間透析が可能なので、身体に負担が少なくて済みます。透析室にWi-Fi、シャワー室などが完備されており、ゆっくりと体を休めながら透析を受けられるのが特徴です。朝、透析終了後シャワーを浴びて、仕事や学校に行けるため、社会生活に最も影響が出にくい透析スタイルと言われています。透析室の看護師さんの勤務は、夜勤です。

透析室は働く時間が自由に選べる

透析室では、日中透析、夜間透析、オーバーナイト透析、早朝透析、それぞれに看護師さんの勤務時間が異なります。看護師さんは、、自分のライフスタイルに合わせた変則勤務が可能となります。
例えば、子育て中の看護師さんで、「朝は主人が子供の面倒を見てくれる。ただし夕方は早く帰りたい」と言った場合は、早朝透析のある透析室で働けば希望が叶います。「日勤だけは嫌、夜勤もしたいけど病棟勤務はツラい」という看護師さんは、日中透析とオーバーナイト透析を両方行っている透析室で日勤、夜勤の交替勤務をすることも出来ます。また、「9時から17時で固定して働きたい」という看護師さんは、日中透析での勤務がおススメです。透析室のお仕事は、看護師さんが働く時間帯を自由に選べるメリットがあります。

透析室のお仕事探し、チェックすべき点は

透析スタイルによって、看護師さんの勤務時間が変わることを解説してきました。透析室は、ライフワークバランスがとりやすい職場と言えそうです。ただし、透析室のお仕事探しでチェックすべき点があります。例を挙げて解説します。
◇勤務時間が長すぎないか
日中透析と夜間透析を行っている透析室は要注意です。夜間透析のための看護師を、16時~24時、と言った準夜勤で配置していれば問題ありません。しかし、人員不足などの理由で、日勤看護師が残業で夜間透析も担当する、と言ったケースもあるようです。一回の勤務時間が長すぎないかチェックしましょう。

◇夜勤明けの業務が多すぎないか
オーバーナイト透析を行っている透析室の勤務時間は要注意です。例えば、オーバーナイト透析と日中透析を行っている透析室で、夜勤明けで日中透析の機械準備を担当するとしましょう。夜勤明けの疲れた状態で、業務過多になっていないかの確認が必要です。

◇休日出勤の頻度が多すぎないか
週3回透析の患者さんで、月・水・金と透析日が決まっているとします。その場合、月曜日が祭日であっても透析を休むことはありません。お盆、年末年始、祝祭日、悪天候等の要因は、透析を中止する理由にはなりません。つまり、透析室は365日稼働しているということになります。透析室の看護師さんは、祝祭日、年末年始も連休が取れないということが無いか、チェックが必要です。

透析室看護師のやりがいとは

透析治療は、開始すれば基本的に一生継続します。透析療法は、体重管理、食事飲水量管理、活動制限など、日常生活に注意が必要です。患者さんは、透析自体の辛さ、社会生活との両立など様々な課題を抱えています。つらい透析を乗り切るために、看護師さんのサポートを必要としています。透析室は、ベッド数が限られており、毎回違う患者さんが通院してくるわけではありません。月・水・金の患者さん、火・木・土の患者さん、とメンバーは固定されています。そのため看護師さんは、患者さんとコミュニケーションが取りやすく、より密に関わることができます。透析室看護は専門性が高く勉強が大変な反面、患者さんと信頼関係を築きながら人生をサポートできる喜びがあると言えるでしょう。

看護師が透析室で学べる知識、技術とは

透析室では、医師、臨床工学技士と連携して業務を行いながら、専門的な知識・技術を学ぶことができます。大きく分けると、人工透析機の準備、シャント穿刺、透析中の状態観察です。透析準備では人工透析機にはダイアライザーという、ろ過機を装着し、回路内を透析液で満たしていきます。人工透析機の設定やダイアライザーの種類は、患者さんによって異なります。人工透析機の取り扱い方法は、オリエンテーションを受け、勉強しながら学んでいきます。シャント穿刺は、シャント走行の理解と熟練した技術が必要になってきます。透析中の状態観察は、患者さんとコミュニケーションを取りながら行います。透析中はバイタルサインの変動が起こりやすく、気分不快などの症状が出やすい状態です。特に、血圧低下時の対応が重要です。注意深く観察し、異常の早期発見と対応に努めていきます。

まとめ

透析室のお仕事紹介、いかがでしたか?日勤だけで働きたい、ライフスタイルに合わせた変則勤務がしたい、そんな願いが叶いやすいのが透析室のお仕事です。ライフワークバランスを大切にしたい看護師さん、ぜひ透析室の求人をチェックしてみて下さい。
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